おすすめの税理士通信講座・予備校を徹底比較で解説!
とはいえ、長期間に渡るコツコツとした学習計画がが必要な難関資格でもあるため、独学で合格される方はほとんどおらず、多くの受験生ができるだけ効率的な学習をするために、資格スクールの通信講座を利用しています。
という方々へ向けて、このサイトでは税理士の通信講座を選ぶ際に見るべきポイントや、税理士試験の勉強法まで、役に立つ情報をお届けします。
税理士通信講座・予備校ランキング
当サイトからの申し込みが多い人気の高い通信講座のランキングのベスト3です!
近年人気の、デジタル機器を中心とした学習スタイルの講座から、大手資格スクールの講座まで、どの講座も実績の確かな講座です。
【1位】STUDYing(スタディング)
STUDYing(スタディング)の税理士通信講座は、短期間で合格した方々の勉強法を徹底的に研究し、実際の短期合格者の効率的な学習を、だれでも簡単に再現できるように開発された通信講座です。
忙しい方でも、電車やバスでの通勤時間はもちろん、車での通勤中、昼の休憩、仕事の合間の待ち時間など、あらゆるスキマ時間の徹底利用を目指し、挫折の無い学習を実現します。
旧来の紙のテキストをメインに考えられた学習システムから、スマホやタブレットを使ったビデオ講座と音声講座により、無理なく、効率よく税理士合格に必要な知識が身につくように設計されています。
講座スタート以来、学習のカリキュラムも改良を重ね続けている人気講座です。
- 圧倒的な低価格
- オンラインで完結する学習スタイル
- スキマ時間を超効率的に使える
STUDYing(スタディング)の税理士通信講座概要
運営
KIYOラーニング株式会社
- 所在地 東京都千代田区紀尾井町4-13 マードレ松田ビル3F
- 設立 2010年1月
主な講座の費用・料金
- 簿財2科目セット:59,800円〜89,800円
- 科目別(法人税法/消費税法/相続税法/国税徴収法):49,800円〜63,800円
開講科目
簿記論/財務諸表論/法人税法/相続税法/消費税法/国税徴収法
教材・カリキュラム
オリジナルテキスト(PDFで提供・製本問題集はオプション)・通信講座専用の録画講義・音声講座・問題集・トレーニング・テーマ別演習・実力テスト・理論暗記ツール・理論記述練習
オンラインWeb通信講座の内容
全教材がオンライン学習
サポート
- 学習フロー:ガイドに従うだけで最適な学習順がわかる
- 学習レポート:学習した時間と進捗状況が自動的に可視化
【2位】資格の大原
簿記講座で有名な、大手校のひとつである資格の大原です。
全国各地の好立地に多くの校舎を持ち、通信講座の受講生でも自習室などは無料で使用可能な点も魅力です。
また、学習中に何か疑問があれば、メールや電話に加えて、直接校舎で質問に回答してもらうこともできます。
通信講座ながら、通学講座のメリットも部分的に求める方におすすめしたい講座です。
- 税理士試験における高い実績
- 経験豊富な講師が多数在籍
- 全国各地に校舎がある
資格の大原の税理士通信講座概要
運営
学校法人 大原学園
- 所在地 東京都千代田区西神田1-2-10
- 設立年 1979年4月
開講科目
簿記論/財務諸表論/法人税法/所得税法/相続税法/消費税法/国税徴収法/住民税/事業税/固定資産税
主な講座の費用・料金
- 簿記・財表初学者一発合格パック:383,000円
- 初学者一発合格コース(簿記論/財務諸表論/法人税法/所得税法/相続税法/消費税法/国税徴収法/住民税/事業税/固定資産税):129,000〜278,000円
教材・カリキュラム
オリジナルテキスト・教室講義の録画・問題集・ミニテスト・確認テスト・過去問・最終チェックテキスト・要点チェックシート・模擬試験
オンラインWeb通信講座の内容
スマホ・タブレット・PCで講義動画の視聴が可能
サポート
- 質問対応
- 自習室の無料開放
- スクーリング:通信講座であっても模擬試験や答練・講義への出席が可能(回数制限あり)
- 採点・添削制度
- 税理士試験受験情報誌「Win」
【3位】TAC
TACの税理士通信講座は、オンライン通信専門の格安スクールなどと比べれば受講料はかかるものの、歴史と実績ある大手校ならではの豊富な指導実績や、数多くの質の高い講師による万全の体制で安心感を持って学習に打ち込める講座です。
また、TACは、資料請求した際に送られてくる資料や冊子の内容が充実していることでも、定評があります。講座の案内のみならず、試験に役立つコンテンツがたくさん掲載されており、他の通信講座を検討中の方でも一見の価値ありです。
- 市販教材を多く手掛けるTACならではの分かりやすい教材
- 大手の中でもWEB対応が進んでいる
- 全国各地に校舎がある
TACの税理士通信講座概要
運営
TAC株式会社
- 所在地 東京都千代田区三崎町3-2-18
- 設立 1980年12月
主な講座の費用・料金
- 1年簿財パック:390,000円
- 基礎マスター+上級コース(簿記論/財務諸表論/法人税法/所得税法/相続税法/消費税法/酒税法/国税徴収法/住民税/事業税/固定資産税):155,000〜250,000円
開講科目
簿記論/財務諸表論/法人税法/所得税法/相続税法/消費税法/酒税法/国税徴収法/住民税/事業税/固定資産税
教材・カリキュラム
オリジナルテキスト・通信講座専用の録画講義・音声講義・問題集・理論マスター・理論ドクター・ポイントチェック・直前対策テキスト・ミニテスト・実力テスト・答練・模擬試験
オンラインWeb通信講座の内容
スマホ・タブレット・PCで講義動画・講義音声の視聴が可能
サポート
- 質問対応
- 自習室の無料開放
- スクーリング:通信講座であっても模擬試験や答練・講義への出席が可能(回数制限あり)
- 直前期教室講座振替制度:直前期の講義や答練を、通信講座から通学講座へ振替できる
- 個別学習相談
税理士通信講座・予備校ランキング4位以降
【4位】 クレアール
- リーズナブルな価格が魅力の中堅校
- 国内大手資格学校の一角
- 会計系資格専門の資格学校が運営する実績ある講座
- 市販の書籍で有名なネットスクールが運営する講座
- 個人運営の小規模な講座
- 個人運営の定員制の講座
- テキスト・講義動画を中心とした教材
- オンラインWeb通信講座
- サポート体制
- 価格
- 画質変更機能(自動・最高・高・中・低)
- 再生速度変更機能(0.5倍・1.0倍・1.25倍・1.5倍・1.75倍・2.0倍・2.5倍・3.0倍)
- マイノート機能(講座内のテキストをコピーし、要点を素早くまとめ自動保存できる機能)
- スマホ・タブレットでは専用アプリで再生可能
- 音声ダウンロード可能(標準速度・1.5倍・2倍)
- 再生速度変更機能(0.7倍〜2.0倍※0.1倍刻み)
- スマホ・タブレットでは専用アプリで再生可能
- 講義資料ダウンロード可能
- 再生速度変更機能(0.8倍・1.0倍・1.2倍・1.4倍・1.6倍・1.8倍・2.0倍)
- スマホ・タブレットでは専用アプリで再生可能
- 講義資料ダウンロード可能
- 音声ダウンロード可能
- 延長受講制度
- 合格お祝い金
- 教育訓練給付
- 大学又は短大の卒業者で、社会科学に属する科目を1科目以上履修した者
- 大学3年次以上で、社会科学に属する科目を1科目以上含む62単位以上を取得した者
- 一定の専修学校の専門課程を修了した者で、社会科学に属する科目を1科目以上履修した者
- 司法試験合格者
- 公認会計士試験の短答式試験に合格した者(平成18年度以降の合格者に限る)
- 日商簿記検定1級合格者
- 全経簿記検定上級合格者
- 法人又は事業行う個人の会計に関する事務に2年以上従事した者
- 銀行、信託会社、保険会社等において、資金の貸付け・運用に関する事務に2年以上従事した者
- 税理士・弁護士・公認会計士等の業務の補助事務に2年以上従事した者
- 1日目
- 2日目
- 3日目
- 1科目¥4,000
- 2科目¥5,500
- 3科目¥7,000
- 4科目¥8,500
- 5科目¥10,000
- 試験実施官報公告 令和6年4月5日(金)
- 受験申込受付開始 令和6年4月22日(月)
- 受験申込受付締切 令和6年5月10日(金)
- 試験実施 令和6年8月6日(火)〜8月8日(木)
- 合格発表 令和6年11月29日(金)
- 教材にかかる費用は最も安い○
- 自分のペースで学習できる○
- 最新の試験傾向などの情報が手に入れにくい×
- 分からない点があっても質問や相談できない×
- モチベーションの維持が困難×
- 通学の手間が無く、時間効率が良い○
- 動画講義をネットなどでいつでも、どこでも学習できる○
- 通学講座と比べると費用は安いことが多い○
- 自分のペースで学習できる○
- 最新の試験傾向などの情報が手に入る○
- 分からない点はメールなどで質問することもできる○
- モチベーションの維持が難しい×
- 教室講義が好きな方は、集中力を維持しやすい○
- 受験仲間が作れるのでモチベーションが保ちやすい○
- 最新の試験傾向などの情報が手に入る○
- 分からない点はその場ですぐに質問・相談できる○
- 費用は最も高い×
- 通学のための時間的・体力的負担が大きい×
- 税理士試験に合格し、会計事務所や税理士事務所などの関連する分野での2年以上の実務経験を積む
- 税務署で23年以上勤務し、指定研修を修了する
- 公認会計士または弁護士の資格を取得する
【5位】 LEC
【6位】 東京CPA会計学院
【7位】 ネットスクール
【8位】 資格試験のFIN
【番外】 ICOライセンススクール
なお、ランキング6位以降を含めた全通信講座の概要は以下の記事にてご紹介しています。
税理士通信講座・予備校の費用・料金
各講座の費用・料金は以下の記事にまとめました。
なお通信講座や予備校の料金は申込時期によって変わるため、最新の情報は公式サイトにてご確認お願い致します。
税理士の通信講座における比較ポイント
税理士の通信講座には、知名度の高い大手の資格受験校から、税理士専門校やネット専門の格安のスクールまで数多くの選択肢があります。
その中から自分に合った通信講座を選ぶことは、自分なりの基準をしっかりと持っていなければ、時間と手間のかかる作業となります。
そこで、ここからは、そのような税理士の通信講座選びのために、ヒントになる点をお伝えしていきます。
自分の学習スタイルを見極める
税理士試験にチャレンジするにあたっては、実際に通信講座選びをスタートする前に、まず最初に自分の学習スタイルや学習環境をしっかりと整理しておきましょう。
仕事をしながらの挑戦なのか、背水の陣で受験に専念するのか、また仕事をしながらであっても、例えば同じ1日3時間勉強するのでも、通勤時間などの細切れ時間が大半の方もいれば、しっかりと机の前で3時間を確保できる方もいるでしょう。
仕事をしながらのチャレンジであれば、スキマ時間をフル活用するために、スマホでの動画視聴や、音声学習を中心としてWEB学習に強い通信講座を選択すべきでしょう。
また、外回りの営業などで日中の移動が多い方でなら、重い教材を持ち運ぶこと自体ができないので、やはりWEBでの学習が中心となるかもしれません。
逆にある程度時間の自由がきくのであれば、しっかりとした分量のあるテキストと、時には教室聴講などもできる大手の資格スクールがいいかもしれません。
また、それ以外のポイントとして、そもそもテキストなどをスマホやタブレットで読むことにどうしても馴染めないのであれば、テキストをPDFのみで提供するようなタイプの通信講座は選択肢に入らないでしょう。
あなたの学習スタイルに合った税理士通信講座は必ず見つかります
税理士はいうまでもなく、メジャーな資格であり、受験者も多いので、あなたの学習スタイルに合った通信講座は必ず見つかるはずです。
そうであれば、後は自分なりの判断基準を整理して、なるべく効率的に通信講座を探し、学習を始めたいものです。
しかし、同じ「通信講座」といっても、テキストの内容やタイプ、講義動画の講師の講義スタイル、質問・相談等に対するサポート体制など、大きな違いがあるものです。
主に比較検討すべきポイントとしては
が重要になってきます。
中でもテキスト・講義動画などの教材の内容は通信講座選びの中でも最も重要なポイントです。
テキストや講師について言えば、内容もさることながら、「相性」が非常に重要なので、必ずサイト上や資料請求で自分の目でしっかりと確認しましょう。
動画講義などはサイトで確認できる場合も多いですが、もしテキストなどの教材のサンプルの取り寄せが可能であれば面倒がらずに必ず資料請求して下さい。
eラーニングについては、学習スタイルやデジタル教材への相性によって必要性は分かれるかもしれませんが、オンライン学習を使いこなすことで非常に効率的な学習が可能となります。
サポート体制は質問対応の可否や自習室の有無などです。
質問対応自体についてはそもそも行わないスクールもあれば、回数制限あり、無制限質問可能まで、さまざまです。
また、全国に校舎を持つ大手校であれば、自習室が使えたり、通信講座生でも教室聴講ができたりといったサービスがある場合があります。
価格にも直結する部分なので、予算と自分の学習スタイルの兼ね合いで判断すべきポイントとなるでしょう。
価格のみを理由に通信講座を選んではいけない
最後にやはり気になるのは価格ですが、あくまでも自分の学習スタイルや教材との相性を優先させて通信講座を選び、価格を最優先として講座選びを行うことは避けましょう。
いうまでも無いことですが、価格ありきであまりピンとこない通信講座を選び、結果的に合格を逃すとことが、最もコストパフォーマンスが悪い通信講座選びとなってしまうからです。
大切な時間やさまざまなものを犠牲にして、税理士試験に挑戦するのですから、納得の行く通信講座を選び、短期合格を目指すことが、結果的にコストパフォーマンスの良い選択となります。
税理士通信講座・予備校をポイント別に比較
ここからは、具体的に当サイトでも人気ベスト3のSTUDYing(スタディング)・資格の大原・TACを例として実際にポイント別に比較を行っていきます。
教材(テキスト・動画講義)を比較
教材 | 内容 | |
---|---|---|
STUDYing(スタディング) | テキスト |
オリジナルテキスト(2色刷り) |
講義動画 |
通信講座専用の録画講義 |
|
サンプル教材 |
サンプル講義 |
|
資格の大原 | テキスト |
オリジナルテキスト(白黒) |
講義動画 |
教室講義の録画講義 |
|
サンプル教材 |
サンプル講義 |
|
TAC | テキスト |
オリジナルテキスト(白黒) |
講義動画 |
通信講座専用の録画講義 |
|
サンプル教材 |
サンプル講義 |
テキストは各通信講座ともに、オリジナルのものを使用しています。
なお、STUDYing(スタディング)では冊子テキストはオプション扱いとなっており、基本のコースではPDFのWEBテキストでの提供です。
いつでもどこでもスマホやタブレットがあればテキストが参照できるという点はPDFのメリットです。
一方、製本テキストのメリットは閲覧性に優れ、自由に書き込みなどができることです。
また、動画講義については動画講義画面の見た目や機能、そして作り方(教室の板書を映したものか、動画専用のテキスト画像等を使用してるか等)もさまざまです。
もちろん、講師の講義自体が自分にあっているのかも重要な要素となります。
例)動画講義の機能と画面を比較
STUDYing(スタディング)
資格の大原
TAC
オンラインWeb通信講座を比較
オンラインWeb通信講座の内容 | |
---|---|
STUDYing(スタディング) |
全教材がオンライン学習 |
資格の大原 | ・スマホ・タブレット・PCで講義動画の視聴が可能 |
TAC | ・スマホ・タブレット・PCで講義動画・講義音声の視聴が可能 |
通信講座が税理士試験学習の主役となったのは、やはりWEB学習システムの充実によるところが大きいでしょう。
STUDYing(スタディング)は講座そのものがオンラインで完結しているため、やはり機能は先進的です。
ベースとなる講義、テキスト、問題集に加え、学習進捗管理機能や暗記ツール、そして自分で編集可能なノート作成機能まで、まさにオールインワンです。
サポートを比較
サポートの内容 | |
---|---|
STUDYing(スタディング) |
質問対応:チケット制のオプション(Webサイトから質問) |
資格の大原 |
質問対応:メール・電話・来校 |
TAC |
質問対応:インターネットサービス「i-support」からのメール・電話 |
サポートの中でも最も重要となるのが、独学と通信講座を分けるもののひとつである、質問対応です。
各講座ともメールやインターネット上のシステムなどで質問に対応してくれます。
なおSTUDYing(スタディング)は質問サポートがチケット制のオプションとなりますが、価格が価格なのでこの点は割り切りが必要でしょう。
その他のサポートについては、大手各校が自主室の解放や教室講義への出席などさまざまなものを提供しています。
このあたりは価格と必要性のバランスの見極めが必要な部分となるところだと思います。
費用・料金を比較
さまざまな通信講座の内容を踏まえ、最後に確認すべきが費用が妥当なものかどうかです。
まずは、ざっくりとした主要な通信講座の価格帯を下図でご確認下さい。
主な税理士通信講座(簿財2科目)の主要価格帯の比較チャート
また、主要な通信講座の代表的な簿財2科目コースの一般価格は以下の通りです。
ちなみに一般価格というのは、いわゆる定価のことです。
代表的な簿財2科目コース | 一般価格 | |
---|---|---|
STUDYing(スタディング) | 簿財2科目フルコース | 81,950円 |
資格の大原 | 簿記・財表初学者一発合格パック | 383,000円 |
TAC | 1年簿財パック | 383,000円 |
LEC | 簿財横断プレミアムコース | 225,500円 |
通信講座の場合、一般価格と呼ばれる定価で購入することはほとんどありません。
どうしても試験時期と販売時期の関係で価格が変動するので、いわば「時価」のようなところがあり中々分かりづらいのが困りものです。
この点に関しては「時は金なり」で、多少の価格差よりもなるべく早く勉強をスタートさせることを優先して割り切ることも必要かもしれません。
通信講座の費用・料金が時期によって変わる理由
試験が年に1回であることが多い国家資格の場合、来年以降用の講座の販売は今年の試験日の少し前であることが多いです。
今年の試験日が過ぎると来年の試験までの残り時間の減少と伴に需要(=売上)が減り始め、価格もそれに応じて下がっていきます。
当然ながら試験勉強に必要な時間が確保できなくなる試験の数カ月前になると、需要はゼロとなり販売終了となります。
このようなサイクルがあるため通信講座の価格は時期によって変わるというわけです。
本当の費用を知るためにさらに確認すべきこと
そして各通信講座とも、「早割」や「再受講割引」を始めとして、いろいろな割引制度があるので、自分が適用を受けられる割引制度を確認したうえで、まず現在の価格を確認しましょう。
ただし、最終的にかかる「本当の費用」を知るにはこれら割引後の価格を比較するだけではいけません。
最終費用を確認するには、以下の3つのポイントを確認することが必要です。
重要な比較ポイント「延長受講制度」
年に一度しかない税理士試験では、一発合格するか複数年受験になるかで最終的なコストは大きく変わります。
このときに大事なのが、延長受講制度です。
もちろん一発で受かるのベストですが、やはり延長受講制度の有無で、金銭面の安心感がかなり変わってきます。
STUDYing(スタディング)は、「更新版」という名目で格安で2年目以降の受講が可能です。
資格の大原・TACにはこのような制度はありませんが、コースによっては再受講割引が適用されます。
延長受講制度等 | 内容 | |
---|---|---|
STUDYing(スタディング) | 更新版 |
簿財2科目フルコースの場合 |
資格の大原 | 再受講割引 | 3%割引 |
TAC | 再受講割引 | 5%割引 |
合格お祝い金も比較対象です
通信講座の中には合格後に合格体験記等の提出をすることで、お祝い金を支給してくれる講座もあります。
STUDYing(スタディング)は科目合格ごとに1万円の合格お祝い金があります。
TACの合格祝賀金は額は大きいてすが、条件が厳しいです。
なお、資格の大原では特にそのような制度はありません。
合格お祝い金等 | 条件 | |
---|---|---|
STUDYing(スタディング) | 1科目合格 10,000円 | アンケートおよび合格体験談の提出 |
TAC |
2年本科生 受講した5科目すべてに合格で10万円 |
合格祝賀会の出席等 |
使える人は使いましょう、教育訓練給付金
最後に、使える方は限られますが、雇用保険の教育訓練給付金も受講費用を抑えるための大きな味方です。
教育訓練給付金とは、受講開始日(教材発送日)に、雇用保険の一般被保険者であった期間が、通算3年以上(ただし、初回の利用に限り1年以上)ある方が対象となり、最大で実際に支払った学費の20%(ただし、10万円が限度)が支給される制度です。
なお、資格の大原・TACには教育訓練給付金が使えるコースが用意されていますが、STUDYing(スタディング)にはありません。
教育訓練給付制度対象講座 | |
---|---|
資格の大原 |
初学者一発合格コース(14講座) |
TAC |
速修コース(4講座) |
まとめ
ここまで、通信講座選びの3大要素ともいえる「教材(テキスト・動画講義)」、「Web通信講座」、「サポート」に加えそれぞれの講座の費用・料金についても見てきました。
当サイトはこの3講座以外にもさまざまな通信講座をご紹介しています。
自分に必要な教材やサポートをしっかりと見極めて、通信講座選びの参考にしてみて下さいね。
税理士試験とは
【動画】税理士試験ってどんな試験?
受験資格
※2023(令和5)年度試験より会計科目の受験資格撤廃、税法科目の学識要件の緩和(「法律学または経済学」が社会学にまで拡大)がなされています。
会計科目(簿記論・財務諸表論)
受験資格なし
税法科目(所得税法.・法人税法・相続税法・消費税法又は酒税法・国税徴収法・住民税又は事業税・固定資産税)
学識による受験資格
※「社会科学に属する科目」とは、法学、法律概論、憲法、民法、刑法、商法、行政法、労働法、国際法、マクロ経済学、ミクロ経済学、経営学、経済原論、経済政策、経済学史、財政学、国際経済論、金融論、貿易論、会計学、商品学、農業経済、工業経済、社会学、政治学、行政学、政策学、ビジネス学、コミュニケーション学、教育学、福祉学、心理学、統計学等が該当します。
資格による受験資格
職歴による受験資格
試験科目
必須科目
簿記論、財務諸表論
選択科目
所得税法、法人税法、相続税法、国税徴収法、固定資産税、事業税又は住民税、酒税法又は消費税法等のうち3科目
※所得税法又は法人税法のいずれか1科目は必ず選択しなければなりません。
※事業税、住民税はいずれか1科目しか受験できません。
※酒税法、消費税法はいずれか1科目しか受験できません。
合格基準
各科目とも満点の60%
試験日程
受験申し込み期間
例年5月上旬〜5月中旬
試験日時
例年8月上旬の連続した平日3日間
簿記論 9:00〜11:00
財務諸表論 12:30〜14:30
消費税法または酒税法 15:30〜17:30
法人税法 9:00〜11:00
相続税法 12:00〜14:00
所得税法 15:00〜17:00
固定資産税 9:00〜11:00
国税徴収法 12:00〜14:00
住民税または事業税 15:00〜17:00
合格発表
例年11月末〜12月
受験料
受験科目数受験料
2024年(令和6年)度の税理士試験のスケジュール(予定)
税理士試験の難易度・合格率・勉強時間
税理士試験の難易度は、数ある国家資格の中でもトップクラスと言えます。
科目ごとの合格率は10%〜15%ほどと国家資格としては普通ですが、5科目に合格しなければいけないため、その総勉強時間は膨大となります。
合格ラインまでの勉強時間は4000〜5000時間とも言われ数年かけて合格を目指すことになります。
その一方で、一度合格した科目については無期限で合格が有効となっており、時間をかけてコツコツ合格を目指すことができるのが特徴です。
税理士になるには何年かかる?
最も一般的な税理士試験を受験する方法の場合、4〜5年かけて合格にたどり着くのが一般的であり、場合によっては10年以上かかる場合もあります。
また、通算2年以上の実務経験も必要となるため、税理士補助として働きながら試験合格を目指す方も多くいます。
なお、税理士試験の難易度・合格率・勉強時間についての詳しい内容は以下の記事をご参照ください。
税理士試験で独学は可能か
税理士試験クラスの難関かつ試験勉強が必要な資格試験に独学でチャレンジするメリットは皆無です。
仮に合格にたどり着いたとしても、資格学校を利用する場合と比べ失う時間の量を考えれば独学という選択肢は絶対に避けるべきです。
以下の記事でも税理士の独学についてまとめていますのでご参照ください。
税理士試験に独学より通信講座がおすすめな理由
ところで、そもそもなぜ税理士試験には「通信講座」がおすすめなのかを、改めてご説明しておきます。
資格試験の学習スタイルは、おおきく分けて独学・通信講座・通学講座に分かれます。
このうち最も非効率な学習方法が「独学」です。
費用が一番かからないというメリットはあるものの、教材の選定や、学習の進め方、または試験年度ごとの傾向の分析など、本来すべき学習そのもの以外にも多くの時間をとられてしまいます。
表面的な費用はさておき、失う時間のコストを考えれば、実質的なコスパは独学が最も劣ります。
数カ月程度の学習で合格レベルに達する資格試験であれば独学でも問題ないでしょうが、税理士のような難関資格で独学を選ぶリスクはあまりに大きいといえます。
また、「通学講座」に関していえば、生活の全てを試験に捧げることができる状況にいる方(学生さんや仕事をせずに試験勉強のみに打ち込む方)はさておき、数年間にわたることが多い税理士試験についていえば、学校に通うという時間とエネルギーを捻出することは現実的に難しいことが多いのではないでしょうか。
結局のところ、学習効率と現実的学習スタイルを考えれば多くの方にとっては「通信講座」がベストの選択になることがほとんどでしょう。
税理士通信講座はオンラインweb通信講座が主流
現在の税理士通信講座はネットを最大限活用したオンライン講座が多くを占めます。
パソコンだけではなく、スマホ・タブレットなどのさまざまなデバイスを活用することにより、通学講座と同様の講義がいつでもどこでも視聴できるなど、日々進化をとげています。
また、それ以外にも自分が不得意な問題や間違った問題を自動で優先的に出題してくれるオンライン問題集や、学習進捗状況の自動記録機能などがあれば、学習を効率的に行うことが可能となります。
とはいえ、通信講座ごとに提供しているオンライン学習の内容はさまざまなので、そのあたりも重要な比較ポイントになってきます。
ちなみに、ネットが不得意であまりオンライン講座を使いたくないと考えている方がいれば、この機会に考えを改めて積極的に活用することを強くおすすめします。
なぜならば、税理士の仕事は数ある士業の中でも一二を争うほどオンラインでの自動化が進んでおり、その波に乗れる税理士と乗れない税理士では、業績に大きな差がついている現状があるからです。
税理士として食っていくためには、ネットが苦手などとは言ってはいられないのが現実なのです。
税理士試験合格後のことも見据え、ネットへの苦手意識を今のうちになくしておきましょう!
税理士試験における独学・通信・通学の比較
学習スタイル | メリット・デメリット |
---|---|
独学 |
|
通信講座 |
|
通学講座 |
|
税理士試験の勉強法
税理士試験の勉強は、まず必須科目の簿記論と財務諸表論からスタートするのが一般的です。
また、選択科目の選び方や受験する順番など試験にチャレンジするにあたっては、学習戦略も重要となります。
税理士試験受験の全体的な戦略の考え方や、科目ごとのポイント以下の記事をご参照ください。
税理士の試験科目
税理士試験は科目合格制を取っており、必須科目2科目、選択科目9科目のうち、5科目に合格すれば税理士になる資格を得られます。
どの科目を選ぶかは、税理士試験を受ける上でとても重要なポイントとなります。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
また、税理士試験合格に必要な全ての科目に合格する前のいわゆる「科目合格者」の時点でも税理士事務所や会計事務所への転職・就職が有利になることも他の国家資格には見られない税理士試験の特徴です。
【必須科目】簿記論の勉強法
税理士試験の必須科目のひとつ簿記論の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【必須科目】財務諸表論の勉強法
税理士試験の必須科目のひとつ財務諸表論の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【選択必須科目】法人税法の勉強法
税理士試験の選択必須科目のひとつ法人税法の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【選択必須科目】所得税法の勉強法
税理士試験の選択必須科目のひとつ所得税法の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【選択科目】消費税法の勉強法
税理士試験の必須科目の簿財2科目を除く選択科目の中では、最も受験者数の多い人気科目である消費税法の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【選択科目】相続税法の勉強法
税理士試験の選択科目で税法9科目中では消費税・法人税に次いで受験者数が多く、また実務面でも日本の高齢化の進展な中で重要度が高まっている相続税法の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【選択科目】酒税法の勉強法
税理士試験の全科目の中で最も勉強のボリュームが少ない一方で、最も受験者数の少ない科目でもある酒税法の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【選択科目】国税徴収法の勉強法
税理士試験の全科目の中で唯一理論のみで計算問題の無い、国税徴収法の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【選択科目】住民税勉強法
税理士試験の「ミニ税法」と呼ばれる科目の中で所得税法と関連の深い住民税の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【選択科目】事業税勉強法
税理士試験の「ミニ税法」と呼ばれる科目の中で法人税法と関連の深い事業税の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
【選択科目】固定資産税勉強法
税理士試験の「ミニ税法」と呼ばれる科目の中で将来的に廃止される可能性もあるといわれる固定資産税の詳細や勉強法は、以下の記事をご参照ください。
税理士試験の勉強道具
税理士のような難関資格の受験にあたっては、筆記用具や電卓などの勉強道具・受験道具も厳選して選ぶ必要があります。
税理士試験と簿記1級
必須科目に簿記論がある税理士試験と、簿記検定の関係は密接です。
また、それ以外の税法科目でも簿記の知識が前提となることも多くあります。
詳しい内容は以下の記事をご参照下さい。
税理士試験前日・当日
本番の試験前日と当日をどう過ごすかは、合格を左右する最後の関門です。
税理士試験受験後〜合格発表まで
翌年以降も受験が控えている場合、試験が終わってから、合格発表までをどう過ごすかも大切です。
税理士とは
税理士の仕事
税理士は、税金の専門家として主に個人や中小企業の税金に関わる様々なサポートをする仕事です。
法律で定められた、税理士にしかできない税務代理・税務書類の作成・税務相談といった独占業務を中心に、専門性を活かしたコンサルタント業務などを行なうこともあります。
税理士の仕事についての詳しい内容はは以下の記事をご参照ください。
税理士資格の独立開業
税理士資格を目指す方の多くが、最終的には独立開業を目指しているのではないでしょうか。
幸いにも税理士は他の資格と比べて独立開業の成功率か高い資格と言えます。
税理士登録者のうち8割程度が開業登録をしていることからも、税理士にとって独立開業は最も一般的な仕事のしかたと言っていいでょしょう。
税理士の独立・開業についての詳しい内容は以下の記事をご参照ください。
税理士の転職・就職
士業の中でも、税理士資格は転職・就職がし易い資格です。
独立開業以外にも会計事務所や税理士事務所から一般企業まで、税理士資格を活かして活躍できるフィールドは数多く存在します。
税理士の転職・就職についての詳しい内容は以下の記事をご参照ください。
税理士になるには
税理士になるには、
の3つの方法があります。
その上で、日本税理士連合会に税理士として登録する手続きを行うことで税理士としての仕事を行うことができるようになります。
税理士試験の免除制度
前述したように税理士試験に合格するためには、通常であれば5科目に合格する必要があります。
しかし、実は特定の科目の大学院修了や、他の国家資格の合格などを条件に試験科目が一部または全て免除される制度があります。
詳しい内容は以下の記事をご参照ください。